ヒト幹細胞培養上清液

幹細胞とは

幹細胞とはまだ細胞としての役目が決まっていない細胞の事を言います。幹細胞が持つ能力は大きく分けて二つあり、ひとつめは、自分自身と同じものを作り出す能力(自己複製能)、ふたつめは、異なる種類の細胞に分化する能力(多分化能)です。

幹細胞培養液とは

幹細胞を培養する際に分泌された物質を集めたものが「幹細胞培養液」です。幹細胞培養液には幹細胞そのものは含まれていませんが、何百種類もの成長因子が含まれています。それらが体内にある細胞にアプローチすることで、組織の再生を促すなどの効果を期待するのです。

エクソソームとは

エクソソームとは、細胞から分泌される微細なカプセル状の物質です。私たち人間の体はたくさんの細胞でできており、その間には100兆個以上のエクソソームが存在していると考えられています。

細胞のメッセンジャー

細胞同士はエクソソームのやりとりによって情報伝達をしていて、老化現象や健康維持などに様々な影響を与えています。特に近年、美容に関係するエイジングケアにも注目が集められています。

肌細胞のターンオーバーの促進

エクソソームには、肌細胞のターンオーバーを促進する(整える)効果が期待されています。エクソソームは皮膚細胞に対してターンオーバーを促すように働きかけることで、肌トラブルの改善やアンチエイジング効果を発揮する可能性があると考えられています。

ヒアルロン酸生成

ヒアルロン酸生成線維芽細胞が産生するヒアルロン酸は皮膚の柔軟性や潤いに重要な役割を果たしていると考えられている為、加齢した人の皮膚で観察されるしわ・たるみ・小じわへの効果が期待できます。

創傷治癒作用

人間の体は特別な治療をせずとも、軽い傷であれば肌は自然と元に戻ります。 創傷治癒とはこのように、細胞が傷ついた際に自然と元の状態へと治ろうとする働きをいいます。そのため、ヒト脂肪間質細胞エクソソームは荒れた肌を整える効果を高めます。

しわやたるみの予防

肌の酸化、エラスターゼ活性による弾力線維(エラスチン)分解はしわやたるみの原因と考えられています。ヒト脂肪間質細胞エクソソームには抗酸化作用、エラスターゼ阻害活性作用があることより、しわやたるみを予防する効果が期待できます。